心の扉

　その人の心は、厚い扉で閉じられていたのです。


　どんなに硬いもので叩こうが、けっして壊れない厚い扉でした。




　誰も開けられないと思っていたのに、ふと思ってトントンとノックしてみたら・・・



　ちいさな声で「はい」という返事が聞こえました。


　驚いてノブを回したら、扉が開きました。




　その厚い扉に、カギはかかっていなかったのです。

誰かがノックしてくれるのを、その人はいつも待っていたのです。





　さあ、勇気をもって・・・

uni-nin's Ownd　フジタイチオのライトエッセイ

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