１０・自動販売機～　原子炉の有無を考える（２）

どんな山の中を走っていても、ポツンと密かに立っている自販機があって、暖かい珈琲でも冷たいコーラでも好きな時に飲める、、、そんな国は日本だけ？


その日にお客が買ってくれるかどうかワカラナイような田舎でも、ちゃんと律儀に冷やしたり暖めたりして、じっとお客を待ってます。

そんな自販機。２００５年度の業界の資料では、日本の自動販売機の総数が４３４.４万台あって、年間消費電力が６６億４０００万kWとなっています。

これを時間当たりの定格電力に直すと平均では７５万kWhですが、夏場は冷却のコンプレッサーが回りっぱなし＆起動時の突入電流があるので、ピーク時は、定格電力の３倍の電力が供給されないといけないでしょう。


事故を起こした福島第一原発の1号機が出力４６万kW,２号～６号が出力７８.４万kWとなっています。

単純に考えて、あのうちの原発３機が全国の自動販売機を動かすために必要だと考えられます。


有名な巨大な黒部ダム（黒部川第四水力発電所）の出力が３３.５万kWですから、ダムならば６つが必要なのですね。

原発はあの小ささなのに１基でダムの２倍の能力があるのです


自販機だけでコレですから、２４時間開いてるコンビニ、ハンバーガーショップ、深夜営業のファミレス、映画館、そしてカラオケ。空調完備の巨大なショッピングモール、、、便利だけれども、それに費やす電気は、何基の原発が影で支えてきたのだうか？