ハチ

 縁側で、真横になって寝ていることが多くなったハチ。
目がすこし開いているみたいだけど、起きてはいない。
 
 物音がしても、目を覚まさない。
 
 まるで死んでいるみたい。
 
 
 心配になって「ハチ!」と呼ぶと、ハッと顔をあげわたしのほうを見て、それから体を起してシッポを振る。
 
 ほっ。よかった。
 
 
 
 ハチ、長く生きてくれたね。ありがとう。
もっともっとそばにいてもらいたいよ。どんなに寝ていてもいいから、これからも生きていておくれ。
 
 
 
 
 

uni-nin's Ownd フジタイチオのライトエッセイ

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