爺さま、ピンチ

 吐気がするといって夜中に大騒ぎした爺さま。
 
 また脳の病気だろうかと疑って、わたしたちも焦るわけです。
 
 血圧計を探しにいつも爺さまのいる茶の間にいったら、キナコが畳の上にいっぱい落ちていました。
 
 もしやと思って聞いてみたら、夕方こっそり店屋にいって、きな粉モチを大量に買ってたべたそうで。
 
 そして、別の店でパンも買って食べたらしく。
 
 もちろん、朝ご飯も昼ご飯もしっかり食べて。
 
 そして夕ごはんだって大盛りで食べて。
 
 ご飯のあとに梨も食べて。
 
 
 もしかしたら、寝る前に茶の間で再びお菓子を食べているかもしれなくて。
 
 ようするに、吐気は食べすぎによるものでした。
爺さま、厳重注意されました。
 
 
 まったくもー。
病気してからすっかりオコサマになった爺さま。
 
しっかりと言い聞かせなくっちゃイケマセン。でも、幼くなっちゃったんだからしょうがないところもありますね。爺さまのせいじゃない部分も大きくて、ですね。
 

uni-nin's Ownd フジタイチオのライトエッセイ

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