ワタシのことではありませんから

 Y倉M春というわたしの一学年先輩のお話です。
 
 彼は毎晩酔っぱらっています。
陽気な酒なので、わたしたちはいっしょに飲んでいて楽しいのですが、家族はちょっとばかり困ったりもするようです。
 
 その夜ももちろん酔っぱらって家に帰り、奥さんを起さないよう一人で着替えて・・・いや、それがもう酔っぱらいですからなかなか着替えられないわけで、とくにその夜は腹巻きがうまくできなくて苦労したそうです。
 彼は寝るとき腹巻きがないと眠れないらしいんです。英語で言うとハラマキスト(言わないか)。
 
 片足は通ったのですが、もう片足を入れようとしたら足がひっかかって転んでしまい、しょうがないから転んだままもう片一方を入れて上に引っ張りあげ・・・しかし、どこかにひっかかっているのか、なかなか上がらないで苦労したそうです。
 
 んもー、意地になって引っ張りあげて、ビリッと音がしたような気もしたのですが、まあとりあえず腿の辺りまでは上がったところで力尽き寝てしまって朝になり・・・奥さんの悲鳴で声で目が覚めたそうです。
 
 Y倉M春さん、腹巻きだと思って身につけたものは、奥さんが娘さんからプレゼントされたたいせつなTシャツだったということでした。酔っぱらったY倉M春さんは、首のところに両足を入れ、無理矢理引っ張りあげてしまったからもうたいへん。Tシャツの首のところが再起不能の伸びかたしちゃっていたそうです。
 
 そのあとのことは、夫婦間のデリケートな問題ですから、わたしの口からは語ることはできませんけどー、(^m^)ぷふっ。
 
 
 
 
 

uni-nin's Ownd フジタイチオのライトエッセイ

0コメント

  • 1000 / 1000