疲れた旅人のために

 木の実は、いちばん上にあるものといちばん下にあるものはとってはいけないといいます。
 
 いちばん上にある木の実は「天の神様へ」のお供えもの。
 
 そして、いちばん下は「疲れた旅人のために」ある木の実。
 
 
 「疲れましたね。少しここで休んでいってください。あなたのための木の実をどうぞ」
 
 旅人はその木の実を食べて、また歩きだすというのです。
 
 
 うちの柿の木、今年はたった一個の実しかつけませんでした。
枝の剪定時期をミスりましたね。
 
 天の神様にはカンベンしてもらいましょう。
 
 この一個は、疲れた旅人のために。 
 
 
 

uni-nin's Ownd フジタイチオのライトエッセイ

0コメント

  • 1000 / 1000