フグの話

 某更衣室で着替えていたとき、聞くともなく聞こえてきたんのが、「フグ」の話。
 
 推定年齢75歳ほどのお爺さまたちが盛りあがっていた。
 
 「やー、フグはうんめなあ(こんにちは。突然ですがフグはおいしいですね)」
 
 「あー、だろも、たーけすけねえ(お元気ですか。はい、たしかにおいしいです。でも高いですね)」
 
 「なーにさ、ただだて(なにをおっしゃいますか、無料ですよ)」
 
 「ただらてかね?(無料ですか?)」
 
 「あー、防波堤でよーつりしているしょがフグぶちゃっていくすけ、それいきったうちにふろてもってくるんさね。頭のほうから皮ひっぱるとじょーさもねピピッと剥けっがねー(はい、防波堤で釣りをしている人たちが、フグが釣れると捨てるので、それを生きているうちにもらってくるのです。あたまのほうから皮をひっぱると簡単にむくことができますよ)」
 
 「だ、だいじょうぶなんかね? (だ、だいじょぶなのですか?)」
 
 「あったりめらことね。あんげのちっちぇがん、毒なんてねーわね。いや、うんめてー(もちろんですよ。あのようなちいさなフグには毒などないのです。はい、とてもおいしいですよ)」


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以上、某更衣室での推定年齢75歳同士の会話でございましたが・・・
 
ま、まじっすか。
クサフグでしょ? 
小さくたって毒はあるっしょ。
 
自分で食うぶんには自己責任だからフグの免許もいらないそうですけど、
どんなにうまくても、わたしは自分で料理して食べる度胸はないですねー。
 



ちなみにこれは、姿を思い出しながら3分で描いたフグです。責めないでください。
 

uni-nin's Ownd フジタイチオのライトエッセイ

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