母と病院へ

 口は達者でもやっぱり体は日々弱っているようで、腰が痛いだの肩がやめるだのと言うようになってきた母です。



 以前いっていたところでは「年齢のせい」と言われ、たいした処置もしてもらえなかったようです。それで、痛いけれどしょうがないと耐えていた母です。



 しかし、年齢を戻す処置はないかもしれませんが、痛みをとることはできると思うのです。



 だから、痛みをとってくれるお医者さんに連れていくことにしました。



 まだできたばかりの病院ですが、診てくれる先生は経験豊富な女医さんです。



 痛みをとる専門家ということでしたので、母の苦痛を少しでもやわらげてもらえたらと思って連れていきました。



 最初は、腰の痛み。

検査や処置はもちろんですが、母の話すことをしっかり聴いてくださいます。



 せっかちなわたしは「要点だけを手短かに伝えたらいいのに」と思うのですが、先生はいやな顔をせず母の言葉にいちいち肯いてつきあってくださいます。



 たぶん、母はそれだけでかなり痛みが軽くなるのではないでしょうか。自分の苦痛をしっかりと受けとめてくれるお医者さんがいるという安心感。



 前回の腰は、注射と鍼で翌日から劇的に痛みがなくなり、平気な顔で畑仕事をはじめていたので、畑仲間のおばあさんたちがビックリしていたそうです。



 「その病院に自分も行きたいから場所を教えてくれ」と聞かれるそうですが、自分で運転していっているわけじゃないので地理がどうもわからない母。



 「うちからアカミチをまっすぐ走っていって、どっかで右に曲がったところにある」という、たぶんたどり着ける人はないだろうと思われる説明しかできないようです。



 今日は肩を診てもらってきました。

 診立ては「八十三歳肩だね」。五十肩の大人バージョンだそうです(笑)。



 またいっぱいお話してきたようです。

 帰りの車の中で母が楽しそうに先生との会話を教えてくれました。



 道がわかりやすかったら自分一人で運転してこれるんだけど・・・と言いますが、それはちょっと危険。わたしがしばらく送りましょう。



 「それで肩の具合は?」と聞いたら「あ、だいぶいいかも」だそうです。なんか単純。ウソみたいですが、家に帰ってから畑にいって大根とっていましたから、ほんとに痛くなくなっているみたいですね。よかったです。





大きな窓から植えたばかりの若いアカメガシがたくさん見えました。

病院といっしょに、この木も大きくなって立派な生け垣になるのでしょうね。






uni-nin's Ownd フジタイチオのライトエッセイ

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