田上の子たち

 中学生の反応は、どうも読み難い。

 面白いのか悲しいのか怒っているのかわかんない。



 ツマンナイってふうな表情にしか見えない。



 でも、ホントにツマンナイのかというと、どうもちがうみたい。

 表情が同じままでも、スッと涙が落ちてきたりする。



 昨日の田上の子たちは忙しかった。

 スッと泣いたりフフッと笑ったり (=´▽`=)ノ



 「そっか、いまオレが言ってる情景を想像してくれているんだな」・・・って思った。



 家族の話をしてくれとのことだったので、最初に犬のハチの話。

 「犬や猫を飼っている人いますか?」と聞いたら、大ぜいの子が手をあげた。先生も手をあげた。



 16年家にいた雑種のハチが、いま死にそうになって動物病院にいますって話をした。

 みんなの気持ちがこちらを向いた。



 皆さんがたいせつにしている犬や猫のことを思うと、親の気持ちを理解するヒントになるかもしれないって言った。



 今日は皆さんに、「家族って素晴らしい」なんてことを押し売りするつもりはないから。

 皆さんたち子どもは、親を憎みたいときだって、あるかもしれない。いなくなってくれと思うこともあるかもしれない。そういう感情が出てくることは否定しない。わたしだってそうだったもの。



 でも、親になってわかったことがある。親はキミたちをけっして憎むことができない。怒ったりすることはあるけれど、けっして憎むことができない。いなくなってくれたらいいなんてことは、けっして思わない。

 


 皆さんが生まれたときに、わたしたち親は、そばにいた。ホホよせて、そばにいた。


 


 こんどは、わたしたちがいなくなるとき、そのときに、ホホよせてそばにいてくれたら嬉しいなと思っている。



 けっして、わたしたちよりも先にいなくなったらダメだよと思っている。





 そんなことを30分話して、そのあと教室に戻って生徒たちはディスカッション。



講師を喜ばす答えを探さなくていいから、思ったことを書くようにとリクエストしといた。



なかなかステキな答えが集まった。
































 いままで親に八つ当たりしてしまってとても後悔している。


 


 自分のためにお金を使ってくれる。これからも頼っていきたい。


 


 頼りになる。きらいだけど手本になる。


 


 ずっと元気でいてほしい。


 


 相談にのってくれたり、メールを送ってくれたりする。


 


 本気でケンカしてくれる。夢を応援してくれる。大好き。


 


 とてもうるさい。けど、自分のことを思ってくれている。





 仲がいいけどケンカもする。信頼しているからなんでも言える。


 


 練習試合の前日に大喧嘩して「試合にこなくていい」と言ったけれど、きてくれた。うれしかった。


 


 ケンカをしたのに、親から話しかけてくれた。


 


 自分がいるのは親が産んでくれたおかげと思います。本当に感謝しています。


 


 自分の親のことはあまり感じないけれど、自分以外の親の気持ちはわかる気がする。


 


 うるさいときやウザいときもあるけれど、たいせつな存在。


 


 いつもいないと困る。


 


 親にたくさん迷惑をかけても、いつも、自分たちのことを思ってくれていると思うと嬉しい。


 


 毎日うるさくて反発してしまうけれど、自分のためにやってくれていると思う。いつか親の気持ちがわかるようになると思う。


 


 困っていると、話さないのに気づいてくれる。


 


 なにも頼んでいないのに、制服のズボンの裾あげをしてくれた。


 


 などなど





それを代表者が発表した。

















 ちょっとテレて、でもしっかりと意見を言えて、田上の子たち、ステキだった。




uni-nin's Ownd フジタイチオのライトエッセイ

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