優越感と劣等感

 優越感は劣等感の裏がえし。



 しなくてもいいのに、人と自分を比較するから生じる感情なのだあ・・・と、これは57年生きてきて見つけた「オレが考え出した真理」と思って得意になっていたのだが残念、ちがった。



 アドラー【Alfred Adler】(1870-1937)というオーストリアの心理学者が、オレよりちょっと前に発表していたって知って、うー、悔しい。 ヾ(・・) おいおい 。



 自分の劣等感から目を逸らすため、誰かと比べて自分が優れているからと安心したがるそうだ。



 むかしは自分がどんなに活躍したかとか、どんなに偉い仕事をしていたかとか、オレはあの有名な○○と親交のある友だちの友だちを知ってるとか、ケンカで負け知らずの知り合いに友だちがいるとか・・・そういうのは劣等感で苦しむための優越感探しだったのかもしれない。



 劣等感を克服するには、そんな不完全な自分を認めちまえーってことらしい。



 アドラー心理学では「不完全である勇気」を提唱している。正確には、アドラーの弟子のドライカースという人が言ったそうだけど、ま、そのあたりは誰でもいいか。



 オレもその傾向があるのだが、「完璧にしたい」と思いすぎていると、ちょっと不都合があるとそれだけでビビって歩みをやめてしまいそうになる。



 完璧になるための努力はもちろん必要。しかし、完璧になれなくても、不完全でもメゲないで進んで行く勇気が必要なんだなあ。



 ようするに、思ったようにいかないときも、ちょっとくらい失敗してもそれで絶望してはイカンのだね。「ま、いっかー。つぎがんばろー」というノリがよさげ。



 さあみんな、次もテキトーにがんばろー ヽ(●^▽^●)ノ










 


uni-nin's Ownd フジタイチオのライトエッセイ

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