あずきという癒し

 朝になると、あずきの遊び場の芝生にウンチがある。



 夜のうちにしちゃうらしい。



 それを、新聞を取りに行くついでにスコップで方付けるのがわたしの日課だ。



 すると、あずきが縁側から降りて寄ってくる。



 「ねえねえ、それ、あずきのウンチなの? ねえ、あずきのなの?」と聞くように。



 「あずきのウンチだよー。ウンチ見られるのって、恥ずかしいんだぞー」って言いながら方付ける。



 ふーんという感じで、わたしの足に顔をくっつける。



 わたしがどんなに破廉恥なロクデナシだろうと、ただひたすら、わたしのことを好きでいてくれるあずき。





 そんなあずきに癒される。




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