エンジンとタイヤの音を

 ちかごろは意図的に音楽もラジオも聴かずに車に乗ることがある。





 エンジンの音とタイヤが拾う地面の音を聴きたくて。





 ここ数年は、やや雑になってきている我が車のエンジン音ではあるけれど、それでもそれは雑音じゃない。



 ターボの音はどーもなあ・・・という意見もあるけれど、タービンの回るときはすこぶるセクシーであるしね。



 遠くからでも、わたしの車が走ってくるとわかると人は言う。たしかに、いまどきの車とは音がちがう。



 ハッキリ言ってやかましい車であろう。

 しかし、やかましい車にも利点はある。



 時速60キロほどで、振動と音でソコソコ高速運転している気分になるのだ。

 これがいまどきの車にたまに乗ったりすると、あまりに静かで、気がつくとかなりのスピードが出ていることがある。安全のためには、ボロい車のほうがいいのかもしれない。走りながら振動で分解したら困るけど。





 そうそう、わたしの車が近づくと、縁側にいるあずきが外に走りだすそうだ。



 おとーさんの車がもうすぐくるとわかるようだ。



 しかしまあ、わたしだけではなく、家族の車の音、みな覚えているのだけれど。



 妻の車ワークスが初めて家のそばに止まったときは、知らない車が来たと思って縁側から吠えたけど、そのあとは外に出てお迎えするようになった。愛いやつぢゃ。



 さて、今夜は小学校のPTA主催で救命救急の講習会。

消防団、行ってきまーす。

uni-nin's Ownd フジタイチオのライトエッセイ

0コメント

  • 1000 / 1000