ジッポが出てきた
部屋を片づけていたら、ジッポが出てきた。
当時のヤニがまだついている感じだ。
純銀のジッポもどこかにあったはずだけど、いまのところ、隠れてきて出てこない。
タバコはやめてからどのくらい過ぎたろう。
「いつ止めたの?」と聞かれるたびに「十年くらい前」と答えているのだが、正確なところはわからない。
その当時はマイルドセブン(いまはメビウス?)を二箱吸っていた。あのころは確か一箱270円だったかな。
なんで止めたかというと、肺にタールがベットリついている様子を想像すると気持ちわるかったし、タバコを持ち歩くのがメンドウになってきたし、子どもたちが煙を「臭い」といってイヤがるし、冷静に考えたらおいしいわけじゃないし、吸いたいと思う気持ちは中毒になって依存しているだけだし、ラーメン食べるとき咳こむし、朝の歯磨きでウゲッとなるし、それになによりやっぱり高いし。
しかしまあ、自分が止めてしまうまでは、禁煙しようとしている人たちに「なんだなんだ、根性ないな。一旦吸うと決めたからには最後まで吸い続けるのが人の道ではないか。ぷはー、うめーっ!」と目の前でうまそうに吸っていた。それで再び喫煙者の世界に戻した数も一人や二人ではない。
ちなみに、わたし自身も禁断症状がかなり出て、何度も挫折した。なーんか、フワフワ落ちつかない気分に耐えられなかった。
しかしあるとき、画期的な克服方法を発見し、禁煙に成功した。この方法は企業秘密としておこう。いつか禁煙本を書くときのネタにする。
ところで、今日は世界禁煙デーとのことだ。厚生労働省が中心になってやっているのかな。国が販売を許可しているのに、国の機関が止めたほうがいいって言うのも、なんかヘンな感じだけど。
タバコに関わる仕事をしている人たちはどう思うのだろうか。「アンタの仕事、国が嫌ってますから」って言われている気がしないだろうか。わたしなら悲しいな。
わたしは自分の意志で止めたのたが、そのときこんなふうに大々的に禁煙しろーやられていたら、意地になって吸っていたかもしれないな。
タバコの喫いすぎが危険っていうなら、塩の使いすぎだって危険だろー! 醤油だって飲みすぎたら死ぬぞー! とかなんとか屁理屈言って騒いでいそうだ。
そうそう、先日、ひさしぶりに吸ってみた。ニコチンだけが出る電子タバコってやつかな。
タバコの葉を電気で温め加熱することによって、蒸気を発生させてそれを吸う仕組みだそうだ。
ある飲み会でいっしょになった人が吸っていたので、つい好奇心でプハッと二口吸ってみた。それ以上は、また喫煙者に戻ってしまいそうなのでやめたけど。
そのタバコは吸い口からはニコチンだけが出てきて、みんなにイヤがられる副流煙がない。煙らしきものは出るのだが、その多くは水蒸気らしい。現にすぐに見えなくなったし、タバコのにおいも感じなかった。
副流煙がないってことは、吸わない人に迷惑をかけないということだ。火を使っていないので火事の心配もない。灰皿もいらない。実際に目の前で吸われていても、一切タバコを感じることはなかった。
これなら、食事中に近くで吸われても耐えらるかな。
喫煙者のころから、食事の最中に吸われるタバコには閉口していた。料理の味にタバコの煙が混じってしまうとどーもね。
さて、今夜はコミュニティ協議会の総会。いまは会議が禁煙でうれしい。終わったあと灰皿を片づけるのってすっごい手間。水かけてベタベタのタバコをゴミの袋に入れて、そのとき出てくる茶色の水は致死量越えたニコチンだろうし、きゃー恐い。
そのまえに、これから一人で早めの夕ご飯。
わたしが終わったら、父と母の用意をしよう。今夜はトンテキ。二人が食べたら出かけよう。
娘は今夜は遅番で夕ご飯の時間には家にいないので、妻も一人で夕ごはんということになる。
ではでは。
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