草取りしながら思った

 本日、婆さまの命令で空き畑の草取り。



 もうハンパじゃない状態になっているのだ。



 片っぱしからひっこ抜く。かなりの重労働で腰にくる。

 手前半分、これでもとりあえずやったあと。

 



 ひっこ抜きながら思ったのは、草に声帯がなくてよかったってこと。



 そうじゃなかったら、阿鼻叫喚の中での作業となる。



 万が一、草が日本語喋ったりしたらと想像したら、かなりせつない気持ちになった。



 今日だけで、何千という草の命を奪ったのだ。



 なかにはちいさな赤ちゃんの草もある。

 「どうかお願いです。わたしはどうなってもかまいませんから、この子だけは、この子だけはー!」という親草の叫びが聞こえてきそうだし、ちいさな声で「ママ・・・」なんてつぶやきが耳に入ったり・・・そんなことになったら、ああ、もう二度と草取りなんてできない。



 草取りしていたら、ジャガイモがとれた。



 思いがけず草の下に野良ジャガイモが育っていたのだ。



 そんなわけで、今夜はカレーだ。




uni-nin's Ownd フジタイチオのライトエッセイ

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