腕時計のガラス

この時計を手にして33年目になる。

滅多につけることはないけれど。



以前も紹介したことがあると思うが、高校入学が決まり、父がわたしに買ってくれた腕時計はシチズンのLEOPARDという。レパードと発音するのが正しいらしいが、日本ではレオパールと呼ばれているようだし、稀にレオパルドで載っているときもある。意味は「豹」。ひょー。亀田のちいさな時計店で買った。



26石でカットガラスがキラキラしていて、当時はちょっとばかりオシャレなヤツだった。



しかしいまはカットガラスの腕時計なんてあるんだろうか?

当時はオシャレだったとしても、流行が終わるとちょっとばかり浮いた感じがするキラキラだった。しかもわたしのLEOPARDは、見る角度によって色がちがってみえるというキラキラの極地みたいなブツだった(ええ、当時は光ものが好きだったんです、アタシ)。



これまでにもなんどかオーバーホールしているので、時間はわりと正確に刻んでくれている。



使っていたから、それなりに傷があるのがしょうがないと思うのだが、キラキラが売りのガラスの部分にできる傷がちょっと気になっていた。カットされた角の部分がなにかに引っかかり傷がつくのだ。



使いはじめて10年目くらいにけっこう大きな傷がついてしまった。

時計屋さんがメーカーに問い合わせてガラスを探してくれたのだが、すでに生産中止で在庫がなかった。





ほぼ諦めていたのだが、先日ヤフオクで見つけた。以前からLEOPARDで検索をしていたのだが見つからず、レオパールで探してみたらヒョイと出てきた。3,000円。



もしかして地上に残る最後の一個かもしれないと思い、即座に落札した。



こんどオーバーホールに出すときに、ガラスも交換してもらおうと思う。




uni-nin's Ownd フジタイチオのライトエッセイ

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