ひさしぶりに息子がくる

 今夜、息子が東京から帰ってくるらしい。

 いつものように、ただ「今夜帰る」しか情報がない。しかも、急に。



 もう向こうの住人であるから、「帰ってくる」というのもオカシイか。



 この時期、7時前には暗くなり夜が始まるが、そんなときにくるのだろうか。それとも最終の新幹線だろうか。



 

 今年のお盆にはこなかった。

 それだけあちらの暮しに慣れてきたということかもしれない。「実家に行くのはメンドくさい」くらいでいいと思う。



 仕事が順調なら、もう息子は新潟のこの家に住むことはないはずだ。



 大阪や福岡あたりに支店があるというが、新潟にはないそうだし。



 家には一週間ほどいるとのこと。

 シルバーウイークの平日は、パソコンを使って家で仕事をするそうだ。彼がいまどんなことをしているのかはぜんぜんわからない。仕事の内容に守秘義務があるとかで、詳しいことは家族にも言えないそうだ。もっとも、聞いてもわからないだろうが。





 息子が帰ってくると、あずきが大喜びする。

 ひっくり返ってバタバタする。

 オシッコも漏らすかもしれない。



 まだ息子が帰ってくることを知らないから、そのときになったら大騒ぎだろう。

 

 そしてあずき以上に、妻が喜んでいる。

 精いっぱいおいしいものを食べさせようと、スーパーに買物にいった。この三連休は、豪華な食事になる予定だ。
















uni-nin's Ownd フジタイチオのライトエッセイ

0コメント

  • 1000 / 1000