新潟のカツ丼
新潟のカツ丼というと、いまはすっかり「タレカツ丼」になってしまった気がします。
たしかに美味しいです。タレカツ丼、大好きです。
しかし、わたしの若いころは、カツ丼といえば卵とじが主流でした。
たしかに美味しいです。タレカツ丼、大好きです。
しかし、わたしの若いころは、カツ丼といえば卵とじが主流でした。
だから、たまにこういうカツ丼があったりすると、嬉しくて注文したくなるのです。
ちょっとショッパく、ちょっと焦げたような、そして優しい甘さを感じる味。
シャキシャキとした歯応えのタマネギと一緒にカツを噛むと「じゅっ・・・」とロースの脂身の旨味が口に広がります。
新潟の若い人たちは、卵とじのカツ丼をみたら「なにこれ?」と思うかもしれませんね。
むかしのドラマに出てきた取調室でのシーン。
あそこで容疑者に「ほら、腹へったろ?」と言いながらカツ丼を食わせ「故郷のお母さんは元気かい?」なんて話をする老刑事。
するとそれまで頑なに否認していた容疑者が「す、すみません、みんなオレがやったんです、みんなオレがー、うううう(T▽T)」と机に突っ伏し号泣し、その肩にそっと手を置き「うんうん、辛かったな。楽になろ、うん、みんな話して楽になろ」と、もらい泣きしながら語りかける老刑事。
きっと、ここで出てきたカツ丼は卵とじです。
もし、ここで新潟のタレカツ丼が出てきたら、新潟県人以外は「ナンジャコリャ! こんな薄いカツはトンカツじゃねーぞ。ハムカツだろこれ!」とか言って騒ぐかもしれませんね。
まあ、実際には取調室でカツ丼を提供することはないそうですけど。
とまあ、そんな郷愁に浸りながら、現実に食べていたのは、これ。
たまに食べると美味しいマルシンハンバーグ。
隣にはコロッケまで載ってます。豪華ですわー(当社比)。
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