ボケて

 特養に勤める知人から聞いた話。


 ボケて自分の名前がわからないおばあさんがいたけれど、

でも、おじいさんの名前は言えた。

誰の顔も忘れてしまったけれど、おじいさんの顔はすぐにわかった。
 「わたし、頭がバカになったけど、あんたとずっといたいの」と、うれしそうだったと。


 いいね、恋しているおばあちゃん。





uni-nin's Ownd フジタイチオのライトエッセイ

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