ぴーんち!
車をガレージに入れ、スーパーの買物袋をヨイショっと持って外に出たら、そこに婆さまが立っていた。
「お、ちょうどいいとこきた」
「なに?」
「んまさっき、水道局の人がきた」
「なにしに?」
「お宅のお父さん(わたしのこと)は金持ちだからべつにいいのかもしれないとゆーてたけど」
「どういう意味だね?」
「おめ、金、いっぱい持ってんか?」
「持ってねーし」
「そうだわな。持っていんなら、おかあさんの車、すぐ新しいのに替えるわな」
「それは関係ねーし」
「関係ねんか」
「ねーし」
「ねーか」
「ねーし。それより、水道局の人がどうしたって?」
「おお、水道局の人が二人できて、たのんだわけでもねーのに、親切で、よー見ていってくれたけど、わかんねーんで」
「なにゆーてんか、意味わかんねーんですけど」
「おめ、バカらか」
「母からの遺伝でしょうか」
「金、いっぱい持ってるんなら親に小遣いよこせ」
「もってねーてば」
「そらか。おめ、ちゃんと仕事しったんか」
「ま、無理のない範囲で」
「いつ見ても遊んでいるみてらし。夜は宴会ばっかだし。だっけ金持ってねーんろ」
「はいはい」
「だっけな、水道局の人が、オメが金もちらすけいーかもしんねけどって言うんだがな」
「で、その意味がわかんねーんですて」
「だっけ、おめ、金いっぺこと持ってるんか」
「あのね、・・・結論言えって、結論。よーするになんだね?」
「だから、さっきからゆーてんねっか。水道局の人がきて、うちの水道管がどっか壊れて漏れているみたいで、水道代の請求が2万円越えているから直してもろたほうがいいんだとゆーた。そらろも、金いっぺ持っているから直さんでもいっかと言って帰っていったてば」
うううう、最初から言えって、最初から (〃'∇'〃)ゝ
というわけで、水道工事のできる元消防団員さんに電話して直してもらうことにしましたぜ。もう何ヶ月も漏れていたみたい。どこに流れていってるんだろうなあ。
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