飲み猿さん (o^-^o)
これまでにも何度か「柏崎が好き」と書いてきたけれど、その理由の一つに「松谷範行」さんがいる。
何年か前に、柏崎の保育士さんの集まりに呼んでいただいたことあり、そこでお会いしたのが最初だった。なんというか、わたしがイメージしていた市役所の管理職さんの範疇からは少し外れているような、しかし、その外れかたが心地よく感じられるような、話していてホッとする人だった。
その後、地味におつきあいが続き、何年か前の拙著出版パーティにもご夫婦で出席してくださったり、わたしたちうに企画スタッフが柏崎に仕事にいったとき顔を出してくださったり。
松谷さんはわたしの二歳年上である。いわゆる、けっこう「いいトシ」している。そのいいトシしている松谷さんが、市役所を早期退職して民間企業に再就職していたのを知ってビックリした。
なんでまた市役所という「よい職場」をやめてわざわざ民間企業に入りますかねえ・・・と、きっと多くの人に言われたことだろう。
しかし、わたしはなんとなくわかる。松谷さんは市役所を嫌いになったわけじゃない。最初の感じた印象の「市役所の管理職さんの範疇から少し外れているような・・・」のとおり、あの場所だけでは実力を発揮しきれない人なのだ。だから飛びだしちゃった。そんな感じ。
その松谷さんが本を出した。
Amazonで買える。
さっそく読ませてもらったのだが、困った。
スラスラ読める。それでいて内容が深い。
こういう本を出されてしまうと、わたしが困る。
わたしの本を買うお金で松谷さんの本を買ってしまう人が少なからずいそうだもの。
けっして話題性だけをねらったような市役所の暴露本ではない。市役所をたいせつだと思うからこそ書けた本だ。これまで誰も語らなかった福祉の問題、行政への過剰な市民のニーズなどなど、現場にいたからこその言葉がたくさん書いてある。
それは堅苦しくなく、大声を出すわけでもなく、居酒屋でモツ煮をつつきながら「おれ、こう思うんだよなー」とニコニコ笑顔で語っているような、とても心地よい本だった。
悔しいけれど、ステキな本です。
皆さんも本屋さんやAmazonでみかけたら読んでみてください。お薦めですよ。
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