ときに言葉は人を殺す

 最初にお断わりしておくが、これは特定の相手について書いている話ではないのであしからず。





 それは、

 もしわたしが、わたし自身どうしても馴染めない人に悪意をもってバカにされるようなことを言われたとしても、平気だろうということ。



 わたしは、それを悲しみはしない。



 いや、かえっていろんなことがふっ切れるから喜ばしい。

 その人の良さを無理矢理にでも見つけ納得し、なんとか好きになろうと思って苦しんでいたような、そんな想いがそれで消えて楽になる。「バカバカしいから相手にしなくていい」存在になる。



 もっとも、相手にしなくてよくても、まだ本人がこの世に存在しているわけなので完璧に縁を切ることはできないだろうから、まあ、そのあたりはテキトーにオトナの対応でやっていくだろうけど。









 しかし、好きな人に言われたら、ダメだな。

 好きな人の言葉に、わたしを傷つけようという意図を感じたら、わたしの心は折れる。



 しかし、だからといって、その人を憎んだりすることはない。ただひたすら絶望し、悲しむんだろうな。





 幼いわが子には、何度もひどいことを言ってしまった。

 傷つける言葉を意図的にぶつけてしまった。



 どんなにか悲しかったろうな。

 ゴメンと謝まったが、それでも心の中の傷として残っていると思う。

 今も悔やんでいる。



 時間を戻せるなら、そこに戻りやり直したいと思うけれど、でも、ほんとに戻ることができるようになったら、わたしのような人間は反省をしなくなるのかもしれない。



 だから、後悔することはしっかりと後悔して、自分を責めていくことも必要なんだな。








uni-nin's Ownd フジタイチオのライトエッセイ

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